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冨士の麓 十里木の夏 Jul.31-Aug.7, 2005 / HOUSE STUDIO LEI JURIGI |





























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はじめに
ここ十里木は富士の裾野南に位置し、標高約900mの高原です。 東京から一時間ほどでしのぎやすい夏を満喫できる避暑地です。 都会の喧噪をわずかばかり離れ、物事の追求などにはうってつけのこの地のためか、 各方面の文化人が美酒と肴を求めてこのスタジオに集い浮世離れした話に花を咲かせ る様を目の当たりにして、うらやましくもありまた住人たちもユニークであり何かし ら伝えたい欲求にかられこのページを作ることにしました。 この別荘地にあるレイ・ジューリギスタジオを個展のため訪れるようになってまだ2年目 ですので登場人物も一部紹介であり、それぞれの人物紹介について、多大な誤解による勝手な解釈、 失礼の段があるかもしれませんことを始めに申し上げてお許しいただきたいと思います。
十里木の住人たち ”リキさん”こと 福島 力 写真家;日本広告写真家協会会員、元同理事長 (有)スタジオ・リキ主宰 あまたの大手広告代理店での経歴を持つ一級プロカメラマン。その風貌どうり、 NY仕込みの厳しく優しい目で被写体を追う。またスティルのみでなくフィルムや VIDEOなどビジュアル全般に関わり、そのデジタル化の草分け的人物でMacとの 併用により早くからアートの領域まで踏み込んでいる。その発表が早すぎたのか 当時の業界の中ではジャンルの線引き(写真か、はたまたアートか)にそうとうな物議をかもしたらしい。 お仕事の合間を縫って、週末は写真教室を開催。デジカメ一眼レフを使用し初級 からハイエンドまで対応する。教室での撮影後はその場でモニターを使っての講評 やレタッチテクまで指導してくれる夢のようなワークショップだ。 2005サバコ個展のポルチコ ![]() 静かでひっそりとした、十里木の八幡神社への苔むした参道で。朝露がいっぱい。(写真:福島 力) ![]() 人造物がほとんど無く木々がほんとに美しい。ポルと隠れんぼ。 (写真:福島 力) ![]() あちこち駆け回って遊び、露でびっしょりになるポル。(写真:福島 力) ![]() 最後に記念写真も撮ってくれました。ほんとにありがとうございました。(写真:福島 力) ![]() ファインダーを覗く福島さん。何やら感心しまくっているサバコ。 ![]() 三脚から手持ちに変える福島さん。声を掛けられないくらいの張り詰めた空気。 ![]() 撮影終了ということで、担ぐサバコ。胴回りが太めなのでキツ〜。 ”ヒゲゾー”こと 松原 卓二 プログラマー; 聞くところによるとソフト開発期間2ヶ月、一本のギャラで別荘を買い、 東京から移住したらしいから、その凄腕が伺える。驚くことにマックの ソフトがメインというから、マックユーザーにとってはメシア的存在だ。 噂によると部屋ごとにモニターがうじゃうじゃあるらしいです。そういう お仕事だけにマシンも5年も経つと使えなくなるというか対応できなくなる らしいので、ちょうだいと言ったらほんとにくれたんですG4!。 今我が家ではメインマシンに鎮座する。写真の腕も玄人跣で、 谷岡シェフの料理 を逃さず毎回お預けを喰らわせてカメラに押さえている。また家の庭によってくる リスを長年撮りためて、レイ・ジューリギスタジオにて写真展を開いたばかりだった。 ”クギさん”こと 釘宮 正隆 発明家;株式会社テクノプロト代表 おもちゃから実用品まで数々の発明特許を持っているらしい個性的な人物。 いつも白衣ではなくかわいいエプロンをしているが。特にスターリングエンジン と称するエンジンは熱と空気だけで回転する不思議な動力源。何やらエネルギー革命に一石を投じるかも。 クギさんの研究室はとても広くてオール木製の手作りボートが鎮座する。さらにアブナイもの が作れそうな秘密の研究室がなんと地下に。娘さんが現在エール大学で美術を学んでいます。 彼女とはニューヨークでお会いし、大学までいって彼女のスタジオを見せていただきました。 さすがにアメリカ、うらやましい環境で大作を描いてました。 ”ミツイさん”こと 三井 康亘 ロボットアーティスト;MITUI ART MAGIC代表 先日お邪魔した際思ったのですがロボットメカや絵画、オブジェとまるでダ・ヴィンチの アトリエ(見たことはないんですが)のようでした。それにあのタミヤと深く関わってい るらしい。アートとクラフトが交錯している不思議な世界です。私にとってミツイさんと は天使を描かせると世界一美しい天使を描く画家ではないかという気がしてならない。 そもそも天使についても非常に詳しく、数々の出版物を出し、近年は九天使をモチーフに したシルバージュエリーを手がけているようです。またジューリギスタジオで見かけていた 天使のオブジェが何とも素敵で今回ポルチコと作品交換ということでいただきました。 人類がAI(人工知能)を完成した暁には絶対この人に(ロボットを)デザインしてもらいたいな。 現在ギャラリー然とした素敵なお住まいで日々、天使(奥様)と暮らしている。 ”ミノルさん”こと 冨樫 実 グラフィックデザイナー、ディレクター; かつて某大手広告代理店に勤務し、ディレクターをも食うデザイナーとして辣腕ぶりを振りかざし 数々のエピソードをつくった強烈なキャラクターの人物。昨年は音楽家の 山内 桂も我々と同行し美酒談議の際は、 山内の音楽について多いに盛り上がりワンワンとうるさいので、我々大分組の間では 密かに”ミノル犬”と呼ばれているのだ。 冗談はさておき、デザイナーとしてのワークは広告年鑑に掲載され数々の賞をも受賞している。 現在も多くの仕事をここ別荘地で優雅にこなしている。 お仕事部屋で見せていただいたのだが近年内密裏に進行しているシリーズ絵画制作は 今しばらくで完成を見そうだ。それら静謐な中に強烈なメッセージを打ちつけ、 見る者を引き込んでいく完成度は、唯美主義ともいうべき逸品である。 もっともそれは彼のグラフィックワークにも日常生活においても一貫して見て取れるものである。 ”トヨコさん”こと 冨樫 とよこ 富樫夫人; レイ・ジューリギスタジオの主的人物。当時、デザイナーであるご主人は忙しく、 まだ東京を離れられない間、よくここに出没する谷岡シェフと十里木を見て回り、 ご主人の承諾も無くこのスタジオを購入し、先にお一人で十里木に住んでいたそうで、 その意味でも主なのかも。 トヨコさんはある旧家のご息女で、祖父はコレクションであるたくさんの美術品を静岡のなんとか (聞いたんだけど忘れてしまった)に寄贈したほどの方だったらしい。 やはり血筋故か美術全般にわたって造詣が深く、明晰な優しい方で、 毎日愛犬”Koo”をつれて十里木を散歩する。 ”ポンポコさん”こと 吉田 重都 セラピスト; 夢分析や、アートセラピー、セミナーのコーディネートを手がける。絵を描いてもらって その人の心理分析をするのだそうで、とても興味深いお話でした。学術的な見地からのお 話ぶりなのでこちらとしても妙な警戒心を巡らせずに聞くことができました。個展を一緒 に見に来ていただいた奥様もポンポコさんと一緒にリキさんの写真教室の生徒さんである。 十里木に出没する人たち ”シェフ”こと 谷岡 俊彦 料理人;Restaurant Cot(西麻布) 大分生まれ。19歳で単身上京し、東京は小川軒に、何時だっけ、その後マックローへと、 最近になってコット。盆正月には大分に帰省した谷岡と飲んでは土産話を聞く私であった。 料理一筋33年か…。住まいも上京したてから祐天寺。中々できないよ。メインはフレンチ だが和の方もなかなかのものらしい。余談になるが昨年NYで、我々は知り合いの伝から ノブさんという人に逢い、いろいろ案内してもらったあげくお酒を飲み交わしひとときを過ごした。 ノブさんも同年齢で同じような身上だが、料理人として諸国を転々とし今はNYに落ち着いてはいるそうな。 料理の世界もアートと同様難しいものがあるんだな。 谷岡の話に戻るが、彼がずいぶん昔に、懐石の上限は多く(の料理人)が極め、 後はいかに上質な空間で過ごしていただくかが分け目だなと、言っていた記憶がある。 まさに曰く通り、高校時代から油絵を描き、文芸に親しみ、欧州に趣いては器など愛で、 酒を愛し、はたまた俗事にも身を置いては考え(たかな?)。休みにはこの十里木まで タクシーを飛ばし、仕事を離れての包丁を握る。彼の悟りとも言うべき肩肘張らない 食材のあしらいは、周りはもちろんだが彼自身をも和ませるのだろう。 ま、ヒゲゾーさんの綴るClub des LEI JURIGIと銘打った 谷岡シェフ劇場をご覧あれ! ”スウェーデンの森”こと 森 泰人 ミュージシャン;ベーシスト、スェーデン在住 現在ボーヒュスレーン・ビッグバンド、ピアニストのLars Jansson、 イーストマン音楽院教授のFred Sturmと活動中。 夏恒例のジャズコンサートがここレイ・ジューリギスタジオで開催される。 今年は9月22日にピアノトリオで来日予定。 コンサートのポスターやCDジャケットのデザインはもちろんミノルさんだ。 来日中の予定:9月5日来日、第28回スカンジナビアン・コネクションを行います。 7日から19日まで、東京を起点に太宰府、博多、那覇、浜松、東京、茨城、苫小牧そして東京と、 計12回のコンサートを、オランダのピアニストMike Del Ferro、 ドラマーのSebastiaan Kapteinとのトリオで巡回後、日本の友人達と20日から23日まで演奏し、24日に帰国。 TRIO'(トリオ)ライブのお知らせ ・日時 2006年9月22日(金)開場18:30/開演19:30〜 ・チケット ¥6,000(ビュッフェサービス有り)定員60名 ・メンバー 福田 重男(p) / 森 泰人(b) / 市原 康(ds) |